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レッスン環境について①

  • 2 時間前
  • 読了時間: 3分

日々のレッスンで使用しているレッスン室です。
日々のレッスンで使用しているレッスン室です。

教室のレッスン室の話です。


レッスンを行うだけであれば、6畳ほどの空間でも十分に可能です。

実際、マンションの一室で防音施工を行う場合、

4〜6畳程度に収まるケースが多いと思います。


自宅の練習環境としては、むしろ快適な部類でしょう。


ただ、教室として提供する空間として考えたとき、

少し気になる点がありました。


それは、自身の経験によるものです。


アコースティックピアノのコントロールは、とても繊細で、

幼少期、練習している環境と、発表会や試験で演奏する環境との違いに、

戸惑うことが少なくありませんでした。


楽器そのものだけでなく、

部屋の広さや響きによって、音の感じ方は大きく変わります。


だからこそ教室では、

できるだけ「本番に近い響きの感覚」を日常的に体験できる環境を

用意したいと考えました。


運営面だけを考えれば、6畳程度のレッスン室を複数設けた方が

効率は良かったと思います。


それでも、あえて20畳を超える空間を確保し、

ミニコンサートも行えるレッスン室としました。


広い空間では、音がすぐに消えるのではなく、

ゆるやかに広がり、変化していきます。


その違いを、特別な場だけでなく、

日々のレッスンの中で自然に感じられること。


一見すると地味ですが、

この体験の積み重ねが、後々大きな差になると考えています。



では、なぜそうした「音の広がり」や「響きの違い」が生まれるのか。

少しだけ、その背景にも触れてみます。 


ピアノという楽器は、「楽器単体で完成する音」ではなく、

空間の中で反射・吸収されて初めて音として完成します。


そのため、ある程度の広さや天井の高さといった

“空間としての余裕”が重要になります。


そうした背景も踏まえ、

当教室ではできるだけ自然な響きが得られる空間を意識しています。


床は一般的な木造床とは異なり、しっかりとした基礎構造とし、

天井は高さを確保しつつ、梁を見せることで音の広がりも意識しました。


いわゆるコンサートホールのように、 

音響を専門的に設計された空間ではありません。


ただ、一般的な住宅環境と比べると、 空間の広さや高さによって、

音の広がりや変化を 感じやすい環境にはなっています。


ピアノの音がどのように空間に広がり、 

どのように返ってくるのか。


そうした様子を、日々のレッスンの中で 間近に体験できることには、

十分な意味があると考えています。


このレッスン室は、日々のレッスンの中で、

定期的に使用する形で運用しています。 


他のレッスン室にも、それぞれ役割があります。

そのあたりについては、また別の機会にご紹介できればと思います。

森のささやき(オーナー・エルの徒然日記)

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