なぜ私はバイオリンが好きなのだろう?
- 3 分前
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ふと思った。
私はいつからバイオリンが好きだったのだろうか?
実は自分でもよく分からない。
ちなみに、バイオリンは少し音を出せる程度だ。
音階くらいなら弾けるけれど、演奏者と呼べるようなものではない。
ピアノは弾くけれど、バイオリンは聴く専門だ。
それでも「好きな楽器は?」と聞かれたら、おそらくバイオリンと答えると思う。
子どもの頃は歌うことが好きだった。
音楽教室に通うようになって、音楽の仕組みが少しずつ分かるようになると、今度は作曲や編曲に興味が移った。
学生時代は歌の伴奏をすることも多かった。
伴奏というと地味に聞こえるかもしれないけれど、私は結構好きだった。
楽譜通りに弾くだけではなく、少しアレンジしたり、その場に合わせて弾き方を変えたり。
そういうことを考えるのが楽しかった。
今振り返ると、バイオリンが好きな理由もそのあたりにある気がする。
バイオリンは歌に似ている。
少なくとも私はそう思っている。
異論は認めない(笑)
ピアノは両手でメロディーも伴奏も表現できる。
一人でオーケストラのようなこともできる。
本当にすごい楽器だと思う。
一方でバイオリンは旋律楽器のイメージが強い。
人が歌うように音をつなぎ、揺らし、伸ばす。
だからなのだろうか。
なぜだかバイオリンの音色は琴線に触れる。
演奏者が音色そのものを作り出している感じがするからかな、とも思う。
ピアノも演奏者によって音色は全然違う。
同じ曲なのに別の曲に聴こえることすらある。
ただ、音を出す仕組みそのものは楽器側がかなり整えてくれている。
極端な話、「ネコが歩いても音が鳴る」と言われるのはそういうことなのだろう(笑)
もちろん、それで簡単という意味ではない。
ピアノの先生方に怒られそうなので補足しておく。
* * *
話を戻そう。
バイオリンに限らず、CDや動画で聴く音と、生で聴く音はまったく違う。
最近は動画でも十分綺麗な音で聴けるし、録音技術も素晴らしい。
それでも生演奏には敵わない。
特に上手な演奏を間近で聴くと、「ああ、これか」と思う瞬間がある。
音量の話ではない。
空気の振動なのか、響きなのか、演奏者の気配なのか。
正直よく分からない。
でも確かに違う。
たぶん、これは体験しないと言葉では伝わらない。
バイオリンには数百年もの間、人を惹きつけてきた歴史がある。
クラシック音楽は昔から好きで、それなりに聴いてきたつもりだ。
それでもバイオリンという楽器には、いまだによく分からない魅力を感じる。
うまく説明できないのだけれど、これから先も無くなることはないだろうと思わせる存在感がある。
不思議な楽器だ。
* * *
バイオリンを習いたいというご相談をいただくと、
「私も昔習っていたので、子どもにも経験させたくて」
とか、
「テレビで演奏しているのを見て興味を持ったようで」
といったお話を伺うことがある。
やはり何かしらの形で実際の演奏に触れた経験が、最初のきっかけになることが多いのだと思う。
ピアノに比べると、バイオリンは身近に出会う機会が少ない。
もし少しでも興味があるなら、一度どこかで演奏を聴いてみてほしい。
コンサートでも、発表会でも、街角の演奏でもいい。
好きになるかどうかは、その後で考えれば十分だと思う。
私もきっと、そんなところから始まったのだろう。


