教える前に環境を整える。2歳半のバイオリンで感じたこと
- 12 分前
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子育てをしていると、不思議なことがあります。
何度言ってもやらないことがある一方で、教えていないのに自然と覚えることもある。
子どもの成長を見ていると、「言葉で教えること」と同じくらい、あるいはそれ以上に、
「どんな環境にいるか」が大きく影響しているのでは、と感じる場面が意外と多くあります。
音楽教育の現場でも、家庭でも、そのことを実感する機会は少なくありません。
我が家でも最近、そんなことを感じる出来事がありました。
うちの子は現在2歳半。
少し先を見据えて、バイオリンに触れる機会を少しずつ作っています。
ただ、「早いうちから習わせよう」「今のうちに練習させよう」という考えではありません。
むしろ最初に考えたのは、「どう教えるか」より「どう環境を作るか」でした。
バイオリンを日常の中に置いてみる
我が家では、バイオリンはケースに入れた状態で、普段から目に入る場所、手が届く場所に置いています。
特別な時間だけ出すものではなく、「生活の中に自然とあるもの」にしたかったからです。
すると毎日ではありませんが、ときどき突然、
「バイオリンやる!」
と言って、自分で持ってきます。
一緒にケースを開けて、
楽器を構えて、
弓を持って、
最後におじぎ。
これで終了。
時間にすると5分くらいでしょうか。
本当にあっという間です(笑)
遊びと練習の境界をあえて作らない
もう少しやりたい様子なら、そのまま自由時間になります。
弓を違う持ち方にしてみたり、
バイオリンを前に抱えて、なぜかチェロのようにしてみたり。
かなり自由です。
本来なら、「それ違うよ」と言いたくなる場面かもしれません。
でも今は、あえて細かく言わないようにしています。
今の段階で大切なのは、正しく弾くことよりも、
「楽器って楽しい」
「なんか好き」
そんな気持ちの方かなと思っているからです。
小さい頃は「好き」が先かもしれない
習い事を考えると、「何歳から始めた方がいいですか?」という質問をいただくことがあります。
もちろん年齢も大切です。
ただ、幼児期の子どもたちを見ていると、それ以上に
「どれだけ身近にあるか」が大きいように感じます。
家に楽器がある。
動画で演奏を見る。
小さな子ども向けコンサートへ行く。
そういう小さな経験の積み重ね。
大人からすると小さなことでも、子どもの中では何かが少しずつ育っているのかもしれません。
教育は、「教えること」と「環境を整えること」、その両方で成り立っているのだと思います。
さて、数年後どうなっているのか。
親として、もう少し見守ってみようと思います。


